10月の園長だより 「先生のお部屋から」
「先生のお部屋から」
先日、先生のお部屋で、2歳の小さなお友達を連れたお母さんとお話をしていました。
上に兄弟がいるお子さんだったこともあり、園の環境にはすっかり慣れていて、お母さんから少し離れて遊んでいました。
そこへ、年中さんが二人、お手伝いに来てくれました。しばらくすると、小さなお友達が廊下へ出ていきました。
「どうするかな?」と、私が少し見守っていると、年中さんの二人が小さなお友達を先生のお部屋まで連れて戻ってきてくれました。そして、「お母さんから離れちゃいけないよ」と声をかけながら、赤いソファーに小さなお友達を挟むように二人で座り、そばにいてくれたのです。大人から教えられたわけではありません。
目の前の小さなお友達を見て、自分達で考え、「どうしたらいいかな」と行動したのです。その姿に、はっとさせられると同時に、子ども達の持っている素晴らしい力に感動しました。また、別の日には、けんかをして泣いている年中さんと年長さんが、先生のお部屋の赤いソファーに座っていました。
そこへ、お手伝いに来た年中さんが、「どうして泣いているの?」と尋ねてきました。「『どうしたの?』って聞いてみたら」と伝えると、「聞けないよ」と言いながらも、少し離れたところからそっと見守っていました。すると、一緒にいた年少さんが、泣いている年中さんの頭を優しく撫でていました。
人を思いやる心は、大人が言葉で教え込むものではなく、関わりの中で育つものなのだと気づかされました。異年齢で過ごすということは、自然と優しさが生まれる場所を作ることにつながるのだと、子ども達から教えてもらいました。子ども達と共に、実り豊かな秋を大切に過ごしていきたいと思います。
園長 川本浩子